建替えか、リフォームか・・・決め手はなに？！

大阪府狭山市との境の富田林市の物件。

最寄り駅は南海高野線の滝谷駅で物件までは徒歩１２分位は掛かります。高台になっていますので、徒歩で物件にたどり着くには結構な運動となり、住まわれている方にとっては運動になり健康には良いのかも？

しかし宅地開発は４０年前位に行われていまして、本物件の建物もそれなりに老朽していました。

４０年前では有りますが、ミサワホームの建物でして、主要構造は軽量鉄骨で建てられていました。

所有者は大変高齢でして大阪ではなく、遠方で暮らされていまして、リフォームを行い再生させれるか、解体後新築するかご検討されています。また売却も視野に入れての選択となるでしょう。

４０年前の高台宅地造成でして、敷地には道路からの高低差が有りまして、これは山手の宅地では外す事が出来ません。しかし見るからに現在の基準には適合していない事が、石積みの形状から想像出来ます。
立て替えとなると大阪府は石積みの改修を指導してくる事は、否めないと思います。

道路との高低差１、９ｍ、根入れも見込むと高さは２、５ｍくらいのコンクリート擁壁か間知ブロック積みとなるのでしょうが、施工の難易度などから考えると非常に適切な判断とは思われません。

この付近の販売物件を検索してみると土地は４０〜５０坪付きで１，３５０万円位で建物を全面改装して販売している模様です。町が古い分、当初から住まわれている方は高齢になられています。

近くを散歩されている方にお話を聞いてみると、やはり擁壁の整備に費用がかかり断念しリフォームにより建物を再生させたとおっしゃられていました。今となっては後の祭りとなっていますが、購入時に適切なアドバイスを受ける事が出来たなら、購入に至らなかったかも分かりません。

４０年前仮に３０才だったとすると、現在７０才になります。

購入した頃とは違い足腰も弱って来ているでしょうし、買い物などのお出かけは徒歩では相当きつく、車が絶対条件となるでしょうが、更に年齢が進めば運転もままならなく成るのでしょう。
貸出しするも売却するも建物の全面改修か、新築建替えかどちらかを選択するしか有りませんがいずれにしましても費用が掛かる事ですので、費用対効果を算段しないといけません。

判断には困る事では有りますが、落としどころを関わる私たちが持ち主の気持ちを汲み取り、最前の方法を提案するしか有りません。本日はしっかり実測してきましたので、ラフ図と見積作成を行って行きたいと思います。

難易度は高いですが、良い知恵絞り出します！

頑張りましょう！