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『子どもの能力を育む家づくり』に取り組んでいるリブランドでは
子育て勉強会を定期開催しています。
 
今回はその第2回目。
脳科学エビデンスにもとづいたお家の間取りや子育てに関するお話しをしました。
 
赤ちゃんもご機嫌よくセミナーに参加してくれましたよ♪
 
今回は近頃話題になっている「STEAM教育」についてもお話ししました。
 
スティームきょういく、と読みます。
 
ご存知でしたか?
耳にしたことがあっても内容までよく分からない、という方がほとんどかもしれません。
 
STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(ものづくり)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた造語のことです。
これら5つの領域を重視する教育方針を意味します。
 
ITやAI(人工知能)がさらに進化した次の時代を創造する子どもたちを育てることを目的として、米国をはじめとする海外では、さまざまな取り組みが本格化しています。
 
文部科学省は、これからの社会において、以下の三つの力が必要だと考えています。
 
・文章や情報を正確に読み解き、対話する力
・科学的に思考、吟味し活用する力
・価値を見つけ出す感性と力、好奇心・探求力

これらの力を身に着けるための思考の基盤をつくるためにSTEAM教育を導入すべきとし、
文系・理系を問わずすべての生徒に学ばせる必要があるとしています。
 
世界で取り組みが進むSTEAM教育。
すでに日本でも始まっています。
その代表例が2020年度から小学校で必修化されるスタートするプログラミング教育!
 
民間のプログラミング教室が注目されていますが
リブランドでも親子で楽しめるプログラミングイベントなど
今後企画していきたいと思います(*^_^*)
 
 
 
そして、今回も皆さんが耳を傾けてくださった「非認知能力」について。
 
非認知的能力とは、例えば、
 
目標に向かって頑張る力、
他の人とうまく関わる力、
感情をコントロールする力、
 
などです。
 
こうした「前向きに生きる力」。
 
大人の私たちでも
プラス思考、ポジティブ、自己肯定感・・
分かっていはいるけれど時々心が折れてしまうことばかり(!)
 
子どものときにこうした「生きる力」を育んでおくと
大人になってからもっと楽しくラクに生きることができます。
 
 
 
さて、その「非認知能力」ですが
幼少期に非認知的な能力を身につけておくことが、
大人になってからの幸せや経済的な安定につながるんだそうです。
 
今回の勉強会でもご紹介した、
「ペリー就学前プロジェクト」。
 
耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。
 
2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンさんが
1960年代からはじまり、現在まで続く調査です。
 
ヘックマンさんによると、
非認知能力のベースは3歳ごろまでに作られるそうです。
 
幼いときに身につけるほど、良い影響が長く続きます。
幼児教育や保育でも、この能力を高める方向で方針が改定されたところです。
1~3歳児を育てている方には、ぜひ知っておきたい情報ですよね。
 
 
さて、後半は脳がどのように発達していくのかもご紹介しました。
非認知能力は幼いときほど身につきやすいと言われています。
 
脳の奥にある大脳辺縁系や脳幹部と関連していて、生命維持や危険の察知、安心感、好き嫌いなどの感覚をつかさどる部分。
 
およそ5歳ごろに原型が完成すると言われています。0~3歳ごろはこの脳を委縮させず、安定して発達させる大事な年齢なんです。
 
認知能力を高めるには「非認知能力」から、と言われています。
乳児期から幼少期にかけての体験や親や大人とのかかわりがとても大切。
 
・親が与える無条件の愛
いつでも助けてくれる、という安心感と信頼感が自己肯定感を育みます。
頭ごなしに叱るのではなく、失敗しても「大丈夫だよ」と励ます、寄り添う。
ありのままの自分でいいんだ、がんばってみよう、と前向きな気持ちが生まれます。
 
・好奇心を育てる
子どもは好奇心から様々なことを学び成長します。
特に0歳~2歳にかけての「自由な探索」行動が素晴らしい発想力につながっていきます。
子どもが夢中になって何かを探索し始めたら邪魔しないで見守るのが大事ですね。
 
 
 
一生を左右する「非認知能力」。
大人になって社会で成功する力につなげる力は日常での関りが大事です。
それも決して難しいものではありません。
 
「ほめる」「好奇心を大事に」「自然と触れさせる」など今すぐでもできることばかり。
 
忙しい、を理由に後回ししがちな私も自戒をこめて今日からでも子どもに向き合いたいと思います(!)
 
ちなみに・・・
 
大人でも好奇心が高い人ほど「認知症」になる確率が低いんだそうです。
そして、幸せだと思っている人ほど10年寿命が延びる、とも言われています。
 
物事を追求してみたり、新しいことに挑戦したり、
調べてみたり、夢中になってみたり。
 
こうした動作が脳を活性化します。
大人の私たちも子ども以上に意識したいですね。
 
↑みんな赤ちゃんが大好き♪
 
あ、それと、
一般的に2歳から5歳までの間に子どもは40000回質問するんだそうです!
 
40000回ですよ!!
 
質問が多い、好奇心旺盛な子は、のちのち学校でも良い成績を収め、幸せな生活を送る、と言われています。
 
・多く質問する子は、親から多く質問されている。
・高所得者層の子は、低所得者の子より多く質問する

 
 
うーむ、子どもの質問、
忙しい時に限って面倒な質問を浴びせられイライラすることありますよね(私の話しです・・)
 
これからは出来るだけきちんと向き合っていきたいと思います。
 
子どもからの質問に答え、逆に大人からの質問も多いほどいいんですって。
親子間のコミュニケーションが多いと子どもの好奇心が高いんだそうです。
 
例えば、家のお手伝いをしながら質問のやり取りをしたり、なんていうのもおすすめです。
やりたい、の気持ち、好奇心を育てほめて、
分からないことは質問して解決に導き、
家族と一緒に心落ち着く時間を過ごす。
こうしたことが「非認知能力」を育むことにつながります。
 
 
後半は弊社代表取締役福家(ふけ)より
2人の娘を育て上げた自身の経験から今こうして子育て勉強会を開催する想いなどをお話ししました。
 
子どもがすくすくと成長し家族みんなが笑顔で過ごせる家づくりをするには
作る側が「子育て」の理解を深める必要がある、と福家社長。
 
それが、こうして開催している「子どもが賢く育つ家づくり」勉強会です。
社員全員が子どもの能力開発に関心を持ち自ら勉強しています。
 
一企業として賢い子どもを育てる取り組みは始まったばかり。
これからも知っておきたい情報を皆さまにお届けしていきたいと思います。
 
 
今回も盛りだくさんの内容でお届けしました。
 
子どもの脳力を大きく引き出すのは特別難しいものではなく
日常の関わり方が大事だということ。
 
中学生の娘を持つ私自身は、とりわけ子どもとの対話を見直し、
「どうして」「どのように」などの質問を
お互いにすることから実践したいと思います。
 
そもそも質問の技術が劣っていると、
知るべきことや知りたいことを周りから引き出せず、結果として生活に困難を抱えがちになるんだそうです。
 
自分自身も「質の良い」質問や対話ができるよう意識せねば・・と
2020年の課題目標にします(!)
 
 
これからも定期的に開催していきますのでぜひご参加くださいね。
 
 

 

ファシリテーター:滝本壽子 

筆者:麻生満美子