大阪府住宅供給公社、リノベーションコンペ参加！

プロジェクト名は「平成２８年度大阪府住宅供給公社茶山台団地住戸改善事業設計・施工業務」補修用件の通り設計と施工がセットになっていまして、両方の許可を持ち合わせている会社が少ない事と、制限がしぼられてより良い提案が出ない事を懸念してなのでしょう、共同企業体でも参加出来るとの事です。

一級建築士事務所　株式会社空間デザインさんと空間デザイン&リブランドと言うチームで参加する事になりました。
初めての取り組み、体験でして興味津々です。
現地調査で感じた事は、どこの公団タイプの団地は高度成長期に建設されたものがほとんどで、今の生活スタイルとはすこしずれている様にも思います。

建物は５階建てにも関わらずエレベーターは無く、建設当時からすんでいる方には大変不自由を感じいるのは否めないと思います。
写真で分かる様に階段部分にダクトが取り付けられていますが、これは階段踊り場に投入口があり、ダストシュートで５階からでもゴミをポイ！　　これヤバクない？

１戸４５㎡の住戸を×2で９０㎡１戸にする企画「ニコイチ」です。
コンセプトはこれから子供を育成して行く上でのひとつのカタチとして、広い住環境による子育てが望ましいと考えた。
こんな世帯におすすめです。
・大きな空間の中で家族と一緒に過ごす時間を大切にしたい
・近くに両親が住んでいるので、週末は皆で過ごしたい
・大容量の壁面収納で、見た目もオシャレに暮らしたい
・ゆったりと広い住宅に住みたい！でも家賃は安く抑えたい！
などなど

どんな方が住みたいのか、また住みやすいのかを想像しながらプランが煮詰まって行きます。
住宅供給公社的には若い世代が長く使ってもらえる事が、希望のようでが、私たちプロ側から考えると５階にエレベーターが無い事が致命的と考えました。
しかしながら９０㎡の賃貸マンション、しかも家賃がリーズナブルと言う事が意外と若者のハートを掴んでいるようで、これまでの実績が物語っているようです。

あの当時４５㎡に家族４人が生活し、何棟もある団地群は空き室がないくらい活気ある居住ゾーンであった事は間違い有りません。昭和時代の生活風景や経済状況など、団地の中では感じる事が出来ます。
それだからこそ今の時代や今の世代にマッチする事が見えてくる事が有り、私たちななんとしても建物を再生させたいと、強く思いました。
もはやスクラップ&ビルドの時代は終わっています、どのように息吹を吹き込み再生させて行くのかがテーマである課題と考えます。入居される方や提供される方と造り上げる側全てのひとが、喜ぶ作品が商品となるのでしょう！
 
頑張ります！！