経済格差は『語りかけ』で変わる / 子どもの才能を伸ばす秘訣vol.4
リブランドがお伝えする『子どもの才能を引き出すお家づくり』について、少しずつ配信をさせていただいております。
今回は、経済格差は『語りかけ』で変わるについてお伝えします。
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語りかけで脳が変わる!?
あなたは、親の年収は学力に比例する、さらには子どもの将来の年収に比例すると聞いたことはないでしょうか?
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実はそこにはからくりがあったのです。
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それは『語りかけ』の違い。
『語りかけ』をすればするほど、子どもの語学力とIQが上がります。
親から肯定的に、豊富な語彙で、頻繁に話しかけられていた子どもは、ほとんど話しかけられなかった子どもの2倍ほどの量の単語を知っていました。小学校に通うようになると、そうした子どもは少ない家庭の子どもと比べて、読む、綴る、書く能力がはるかに高いのです。
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親の年収は子どものIQ/EQに比例する?
あの家はお金持ちで、いい塾に通わせてるから頭が良い。果たして本当にそうでしょうか?
その秘密は語りかけにあると言われています。
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ある研究によると、低所得家庭の親は、1時間に600語しか語りかけていないのに対して、学歴が高く高収入の家庭の親は1時間に2100語も語りかけているという結果がでています。またさらに高所得者の子どものほうが言葉の発達が早い、ということも報告されています。
この語りかけの差は、子どもが3歳になるときには積もり積もって、3000万語の格差を生むのです。
※Betty Hart/Todd R.Risley The 30 Million Word Gap by Age 3
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言葉の質も大切
さらに同研究内で、肯定の言葉と否定の言葉についても触れられています。
1年間で使われている言葉で、年収の高い家が使う肯定語は16万6000語に対し、年収の低い家が使う肯定語は2万6000語でした。
また年収の高い家が使う否定語は2万6000語に対し、年収の低い家では5万7000語という統計がとられています。
3歳時点でかけられた肯定語が42万の差がつき、自己肯定感にも大きく差がついていると言えます。
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機械の言葉でもよい?
こうなってくると、ラジオやテレビ、知育教材などを使っていればよいのでは、と感じてはいませんか?
しかしそうもうまくいかず、人間の脳はとても優れていて、人の声と機械の声を聴き分けます。
機械の声はあくまで「音声」であって、情報は伝えても子どもたちの心に届く言葉にはならないのです。
脳は、顔と顔を合わせた対面の関りによって刺激を受けます。
人の声、特に、お腹の中から慣れ親しんだ『母親の声』が子どもの脳の発達にとても良いとされています。
(もちろん父親の声も大切ですよ!)
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何を話して良いかわからない?
お子さんがまだ話さない低年齢であればあるほど、何を話していいかわからないという方も少なくありません。
ポイントは大きく3つです。
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1. 実況中継
お母さんが今洗濯を干していますよ。
お父さんがにんじんの皮を剝いています。
風が冷たくびゅーびゅー吹いているね。
鳥の声がチュンチュン聞こえるね。
など、今起きている事、していることを実況中継してみてください。その時に様々な表現や季節の言葉、びゅーびゅーなどの擬音語・オノマトペなどを入れてあげるとなお良いです。
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2. 音声を人の声に変える
教育教材や番組を見るにしても親からお子さんに積極的に話しかけたり、出てくる歌を一緒に歌ったりなどすることで、効率的に情報を取り入れることができるので、ぜひやってみてください。
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3. 質問をする
たとえば「お月様が小さくなってくるのは何で?」とお子さんが聞いたとします。親としては答えたくなるところですが、「○○ちゃんは、どうしてだと思う?」と会話に結び付けてみましょう。
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結論:経済格差があっても親次第
親が意識的に日常生活の中で取り組むことにより、格差は埋めることができます。
子どもたちは生まれながらにして才能の塊です。まだ選択肢が少ない小さなお子さんであればあるほど、そこを伸ばす手助けができるのは、他ならぬ親。
だからこそ、まずは言葉から意識してみてはいかがでしょうか?
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次回は『子ども部屋は必要なのか』についてお届けいたします。
お楽しみに!